「深絞り加工」について
ワールドウイングでは、円筒絞りに換算して、
製品絞り直径=dと絞り深さ(高さ)=hとの比率が以下の場合で、
3段階に区分をしています。
【一般絞り】 h<d
【深絞り】 10d>h>d
【超深絞り】 h>10d
なお、一般的なプレス機械による絞り加工では、 ステンレス材の場合でもh=10d以上の深さの加工が可能ですが、 機械のストローク長さの制限を受けて高さの限界があります。
その他、以下の工法があり、いずれも当社で実績がございます。
1.プログレッシブ加工例
【特 色】
1: コイル材をそのままキャリアーにした連続加工法。
生産性が高く大量生産品に向くが、 一般的には絞り比率の高い製品、
フランジ加工およびカムを使った後加工の同時加工化には不向き。
2: 材料にランシングやキャリアーを含むレイアウトのため、深絞り加工製品の
場合では材料歩留まりが悪くなり、 高価な素材製品にはコスト的に不利になる場合が多い。
3: 一般的に金型製作費が高額になる。
2.トランスファー加工例
【特 色】
1: コイル材などから先に製品形状に合ったブランク加工を行い、プレス機械に
装着された搬送装置によって 機械内で1工程ずつ連続加工を行なう方法。
一般的に絞り加工の場合、プログレッシブ加工に較べて製品搬送のために速度が遅くなる場合が多い。
2: プレス機械内で、フランジ加工やカムを使った後加工を必要とする場合の同時加工化に有利。
3: 金型製作費は、プログレッシブ金型と同等かやや高額になる。
3.パイプクロージング加工例
【特 色】
1: 形状が単純で絞り深さの長い製品の場合、クロージング側の中央に自然な
平坦部分を必要とせず、穴加工等が施される形状に有利。
2: 一般に金型製作費が掛からずイニシャルコストは少ないが、
パイプ製作のための経済数量(重量)が必要。
3: 溶接パイプを使用する場合、パイプ製作工程で極めて僅かな溶接痕が残る場合がある。
当社の得意分野・深絞り加工製品の
社内等級化を検討しています
永年の金属プレス加工技術の集大成として、 お客様からの精密深絞り加工のご依頼に対して、 一番良い絞り加工製品を「一番絞り」ブランドとして提供させて頂けるように、 その材質や数量など、ご希望の仕様に最適な工法をご紹介させて頂いております。 |
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